タイトル | : 104番 |
投稿日 | : 2007/04/21(Sat) 15:18 |
投稿者 | : Skunjp |
最近モーツァルトにかまけてカンタータはあまり聴いていませんが、旅の者さんのご紹介につられて104番を聴いてみました。
やはりとても心和む世界です。バッハのカンタータは本当に素晴らしい。演奏はリヒターで聴きました。
第一曲合唱から安らぎの世界が広がります。適正なテンポ。歌詞の意味するところが自然に湧き出すようです。
シュライアーはちょっと苦手なのでテノールアリアを飛ばしました。その後のバス、レチタティーボとアリアに感動!何という素晴らしい音楽、そして演奏。リヒターは深々とした豊かな和音をたっぷりと鳴らしますが、何といってもフィッシャー・ディースカウの歌唱が超絶的です。緻密で詳細、千変万化の表情、しかもそれが限りない自然さの中で展開される。
同CDに入っている108番のテノールアリアも、ヘフリガー追悼の意味で聴きました。決して器用ではないですが、真実味のこもった歌唱に感銘を受けました。ヘフリガーさんには残していただいた数多くの名唱に感謝したいです。とりわけマタイ…
その後で、飛ばしたシュライアーに戻りました。虚心に聴くと、これもまた達演でした(飛ばして悪いことをしました)。というわけで、お詫びにシュライアー、コープマンによるシェメッリ歌曲集を聴きました。簡素な曲故かいつもの演出臭がなく、楽しんで聴けました。