タイトル | : Re^2: チェンバロはお好きですか? |
投稿日 | : 2006/09/26(Tue) 14:06 |
投稿者 | : Skunjp |
> ピノックといえば、イングリッシュ・コンソートの指揮者としてはどうしているのでしょうかね。
> イギリス古楽御三家のガーディナー、ホグウッド、ピノック(ロバート・キングも加えて御四家)のうち、ガーディナーだけは活動ぶりが伝わってきていますが、他のひとたちはどうしているのか。
>わたしは嫌いではなかったので、最近CDも見かけないのは残念です。
旅の者さん、古い書き込みを蘇生させていただき有り難うございます。こういう所がテーマ別掲示板の醍醐味でしょうか。葛の葉さんの得意げな顔が目に浮かびます。…なんちゃって (^_^;)
さて、武久源造さんですが、私も生のレクチャーコンサートを聴きました。演奏も流暢ならトークも非常に流暢でユーモアにあふれ、とても面白かったです。この人の演奏には超人的な集中力と音楽性とともに、卓抜なユーモアが音楽の基本にあるような気がします。
鈴木雅明さんは指揮者としても世界一流ながら、チェンバロ奏者としても超一流ですね。堂々とした構築的でスケールの大きい正攻法の演奏で、その反面、音楽の細かい情報量も凄いです。しかも夢見るような幻想性にも欠けず、それがパルティータ、フランス組曲などの名演につながっていると思います。
それからピノックですが、演奏家としては活動しているのでしょうが、それが華々しい話題とは違う所の活動なので、なかなかCDにはならないのでしょうね。
しかし、このところの収穫としてはヘンスラーのパルティータ全集、それにポッジャーとのヴァイオリンソナタのチェンバロが出ています。両方とも得難いベテランの深い味わいで聴かせます。この人は地味ながら研鑽を積んでいますね。それから数年前は、マタイ受難曲を日本でやって好評だったと聞きます。
ホグウッドも素晴らしですが、最近はクラヴィコードに凝っているようで、数年前にクラヴィコードによるバッハ小品集を出しました。私はもうひとつ真価が判りませんでした。この人、バッハはそれほど好きではないようです。何でもバッハよりヘンデルの方が好きらしいとか…。この人のフランス組曲、それにL・クープランは絶品ですね。