カンタータ掲示板(テーマ別)

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タイトル 99番と100番( H vs.L)
投稿日: 2006/09/25(Mon) 14:29
投稿者Skunjp

昨日は99番を聴きました。

とても楽しい出だしで気持ちがウキウキする音楽です。オーボエダモーレとフルートが大活躍して、そこに名旋律のコラール「神なしたもう御業こそいと善けれ」が対位法的に様々に変形されて合唱で鳴り響きます。

いつも思うのですが、このコラールを聴いているととても安定した平安な気持ちになります。神様にすべてを委ねて平安立命の境地に立つための音楽ですね。ちなみにこの曲は指揮者の鈴木さんが最も好きなコラールだそうです。

第3曲の技巧的なフルートとテノールのアリアがしっとりと美しいです。前田りり子さんのフルートが秀逸!

しかし何と言っても素晴らしいのは第5曲のソプラノとアルトのデュエットで、フルートとオーボエダモーレそれにソプラノとアルトが対位法的に4つどもえで絡み合う様は悩殺的なほど美しいです。

最後に鳴り響く安心立命のコラールで気分良く聴き終えることができました。

 試聴はこちら⇒ https://secure.naxos.jp/  15分間試聴で入り、Bisのバッハカンタータ全集25巻を選びます。


さて、この99番は先日図書館で借りてきたCDの中にも入っていました。99番から102番まで入っています。99番はアーノンクールということで一瞬引きましたが、試しにかけてみるとこれがとっても良いんです。

普通は賑やかな感じで始まりる第一曲ですが、アーノンクールは春風が吹くように、ゆったりとたおやかに演奏しているんです。それが大変に新鮮で思わずCD−Rの録音ボタンを押してしまいました。

アーノンクールはコンセプト派の指揮者で、解釈が曲にはまった時は良いですが、少しずれるととんでもない演奏を聴かせます。たとえば、新盤のメサイアのハレルヤがそうで、これもいつもと違って春風が吹くような優しいタッチの出だしで「オッ!」と思わせるのですが、途中からあれよあれよという間にアップテンポし、最後は普通に賑やかに終わるのです。途中でアッチェルランドとクレッシェンドがあるような版があるのでしょうか?…どうみても「思いつき」としか思えません。せっかく全体には素晴らしい音響バランスと細部に豊かな音楽性を見せるのに、時々変な解釈が混じるのはもったいないと思います。

まあ、しかしこの99番は最後まで一貫して春風が続き、安心して聞き終えました。エクヴィルツなどソリストも素晴らしいです。


さて、このCDには、その後に100番が入っています。演奏はレオンハルトです。そして第一曲は99番のパロディで、ほとんど同じ音楽ですがホルンとティンパニが加わるので、かなり違った音楽に聞こえます。

レオンハルトの方はアーノンクールと違ってリズムが画然としており、音楽がカッチリと整っているので、これもなかなか魅力的です。

アーノンクールとは奏者のレベルも違い、レオンハルトのオケの方が名手が多いですね。特にフルートが全然違います。アーノンクールのシュタストニーは、専門的に言えば、アパチュア(唇の穴の大きさ)が大きすぎてタンギングがツボに当たらず音がスカスカです。それを呼気の量を増やすことでカバーしていますので、音楽に繊細さが欠けることになります。

この点、レオンハルトコンソートは、ブリュッヘンかカンジでしょうが、古楽派の創生期としては洗練された名人芸を聴かせています。

いろいろけなして済みません。でも、アーノンクールの99番がとても良かったので、これからは意識してこの人も聴いていきたいと思いました。(旅の者さんのご忠告に従い、今後アーノンクールを省かずに録音するつもりです)


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