カンタータ掲示板(テーマ別)

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タイトル Re^6: 80番のトランペットとティンパニ
投稿日: 2006/09/15(Fri) 13:43
投稿者Skunjp

> さて、性懲りなく、またガーディナーですが、BWV80第1曲目確認してみました。問題の
> トランペットとティンパニですが、ティンパニがないのは、明らかに確認できるのですが、
> なにやら金管らしき音が聞こえるのです。「原典版」と思い込み、金管の音に気づきませんで
> した。スリーブノートを確認してみると、トランペット奏者のクレジットもあります。


a pilgrim さん、お久しぶりです。

ガーディナーについてのご報告ありがとうございます。

私はこの掲示板のおかげで、80番について少し詳しくなったような気がします。まあ、私の思いこみの可能性もありますが…


何がわかったかというと、古楽様式でこの曲を演奏するときの問題点といいますか…、つまり、フリーデンマン版によって一般にもたらされた「勇壮なイメージ」にどう対処するか、ということです。

モダン楽器で演奏すれば原典版であっても、「勇壮」とまではいかないまでも「壮麗」な印象を出すことができ、従来のイメージから大幅にははずれません。しかし古楽様式で「原典版」を普通に演奏すると、よっぽどリキを入れない限り「勇壮」にはならないようです。

鈴木盤はこれを逆手にとって、「すっきりと清らかな原典版のイメージ」という問題提起をしています。ただし問題は、原典版の本来の姿に立ち返ったこのような演奏は、ややもすれば物足りなく受け取られてしまうということです。

そこで、「物足りなくならない方法」として一般的に考えられることは、何らかの形でフリーデマン版を生かすことでしょう。ヘレヴェッヘ盤はフリーデマン版によりながら、すっきりとしかも壮麗なイメージを出すことに成功しています。これは「バロックトランペットの勝利」と言い替えることもできます。

そして、ガーディナーもティンパニこそ入れないものの、トランペットを隠し味として使っているとのご報告。このことは、古楽様式による「勇壮なイメージ」をどう解決するかということのガーディナーなりの結論のような気がします。

私は原典版による古楽様式の演奏を他に知りませんので、いろいろ聴いてみたい気がします。特にコープマンは気になります。

端川さんから、「ティンパニがドンドコドンと勇壮で、これはこれでおもしろいですが、野外音楽のようにきこえます。教会音楽としてはどうかな、と思いましたが・・・。」というご指摘をいただき、手に入れるのはちょっと恐いのですが…

でも私なりに、たとえば第四巻の世俗カンタータを聴いて感じたことは、コープマンのカンタータ演奏は「バロックオペラ」を目指しているのではないだろうか、ということです。198番などは従来の辛気くさいイメージから解放された、本当に生き生きとした素晴らしい人間のドラマになっているうな気がします。

誤解のないように申し添えますと、198番が辛気くさいと言っているのではありません。これを真面目に受難曲のようなアプローチで演奏すると、私には若干の違和感が残るということなのです。なお198番は世俗カンタータですが、内容としては教会カンタータの範疇に入ると思います。


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