タイトル | : 始まりの4曲(やりなおし) |
投稿日 | : 2006/06/25(Sun) 14:37 |
投稿者 | : 旅の者 |
ごめんなさい。ちゃんとやりなおしました。あー、恥ずかしい。
「コラールカンタータ年巻」を、順番に聴き進めていくと、不思議なことに気づきます。
まあ、よく知られていることではありますけれど、冒頭合唱のコラール定旋律を歌う声部が、段々と下がってくるのです。
はじめのBWV20では、いつものようにSでしたが、BWV2ではA、BWV7ではついにTになります。
(今年は暦の関係で、1日ちがいでAとTが逆になってしまいました。来週のBWV135はもちろんBです)
BWV7、定旋律がテノールで、まるで、ルネッサンスのミサのようですが、この曲は最新のコンツェルト、しかも情景描写。
ヨルダン川の壮大な情景です。
(バッハは、けっこう川とか湖の描写を得意としていて、好きなようです)
古様式なのはむしろ、BWV2や135の方で、こうしてみると、実にバラエティに富んでいます。
くわしくは書けませんが、この4曲には、他にもいろいろと関連したしかけがありますので、みなさん、お聴きになって探してみてください。
これらの様々な試みは、Skunjpさんにご紹介いただいたBWV20冒頭の序曲と同じく、
バッハが「コラールカンタータ年巻」の作成に着手した決意の現われだと言われていますが、はたしてどうでしょうか。
この4曲の「序章」の次には、
コラールカンタータのはじめの最高峰、BWV10、93が、いきなり登場します。
この2曲は、バッハ自身もお気に入りで、最晩年のシュプラーコラール集への編曲でも有名です。