タイトル | : その後のバッハ大全集。HMV注文の顛末。 |
投稿日 | : 2011/05/08(Sun) 14:54 |
投稿者 | : Soli.Deo.Gloria |
3月に注文したHaenslerの大バッハ全集。HMVで予約をしたまでは良かったのですが、今日にいたるまで3度の延期。入荷遅延。この間、約2箇月。HMVの最大の欠点は、在庫を確保しない状態、あるいは今後の重版予定を確認することなく、客からの注文を「とりあえず」受ける。だからこそ、実際に購入できるかどうかは不明。何とも片手落ちの商売。HMVが日本での販売不振なのは、こういう点にも如実に表れています。
そうこうするうちに約2箇月。今は、園芸に多忙な毎日を送っており、今更バッハの全集と聞いても、2万円超の出費をする気にはなぜかまれません。
むしろ、自分の気に入った作品を気に入った演奏家のCDを厳選してバッハを楽しんだ方が、音楽を愛好する者にとっては、正しい道ではないかと考えています。
この手の廉価版、例えば、ハルノンクールのバッハ・カンタータ全集は確かにお買い得商品。ここでけちをつけようとは思いませんが、演奏の質、録音の技術水準、特に少年合唱隊の使いかた、独唱少年の歌唱水準、ましてや少年独唱でRecitativまで歌わせており、全体的にバッハのカンタータが要求する歌唱水準には到達しておらず、名演奏、高い評価を与えることは出来ないという現実があります。言い換えれば、DG(=ドイツ・グラモフォン)の質には遠く及ばないものがあります。この少年合唱の限界、少年独唱の限界についてはまた別な機会に投稿しようと思っています。
ハイドンの交響曲全集も廉価版で所有していますが、録音に難点があり、録音を行った場所の条件も影響大であると思われますが、全体的にフォギーがかかったような音になっており、特に「告別」のような微弱な音がもやもやした音だと、この曲全体の面白さを大いに損じています。
それと、これは未確認ですが、ヨーロッパ在住経験の長い友人の談によると、欧米諸国でのCDの値段は、日本の国内版のCDのように価格が固定されておらず、人気版であれば値は高く、人気が低ければ低いほど価格は安くなるそうです。