タイトル | : コープマン全集完結とBWV80(前) |
記事No | : 413 |
投稿日 | : 2006/09/08(Fri) 18:05 |
投稿者 | : 飛び入り者 |
久しぶりの書き込みになります。
旅の者さんも書かれているように、コープマンの全集が完結しましたね。いつかは全集一括の形での発売があるのかもしれませんが、各巻が出るたびに買い進めてきた私は、さっそく店頭に並んでいた最後の2巻を購入しました。
2巻のうち、まず聞いたのは、知名度の高いBWV80。やはり、何度聞いてもいい曲です。しかも、ヴィルヘルムによる編曲がおまけとしてついていたのがうれしかったです。
80番に付加されたトランペットとティンパニ、葛の葉さんがサイトの解説で書かれているように、まさに「曲の構造を見えにくくし」「邪魔」だとは思うのですが、私は(最初にリヒターの演奏ででこの作品に触れたせいかと思いますが)実はこれが大好きなのです。
大バッハも、作品によっては再演時に金管を強化していたりするので、ありえたかもしれず、一種の異稿のように考えればいいので、そんなに継子扱いすることもないのでは、と一時は思ったこともあるのですが、BCJの80番のCDにあった解説を読むと、ライプツィヒとヴィルヘルムがいたハレとの状況の違いから、親父もこんな編曲はしなかっただろうということがわかり、ちょっと寂しく思っていました。
そうしたところ、今回、ヴィルヘルムの編曲を、しかも旧全集のように80番に当てはめるのではなく、ちゃんと本来のラテン語の詞の曲という筋の通った形で録音してくれていたので、「コープマンさんありがとう!」といいたくなりました。
長くなったので2つのわけることにします。
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