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Jesu, meine Freude, BWV 227
イエスよ、私の喜びよ
[Verse 1] (S, A, T, B)
第1節
Jesu, meine Freude,
イエスよ、 私の 喜びよ、
Meines Herzens Weide,
私の 心の 牧場(憩い)よ、
Jesu, meine Zier,
イエスよ、 私の 誉れよ、
Ach wie lang, ach lange
ああ いかに 長く、 ああ 長く
Ist dem Herzen bange
心は 恋いこがれ
Und verlangt nach dir!
そして 会いたいと望んでいることか あなたに!
Gottes Lamm, mein Bräutigam,
神の 子羊よ、 私の 花婿よ、
Außer dir soll mir auf Erden
あなたを除いて 〜であろう 私に この世で
Nichts sonst Liebers werden.
他には何も もっと大切な者 となる(ことなどないであろう)。
[Rom. 8:1 and 4] (S1, S2, A, T, B)
Es ist nun nichts Verdammliches an denen,
いまや 罪に定められるべきものは何も 彼らには(ない)、
die in Christo Jesu sind, die nicht
すなわち キリスト イエス(に) あり、 〜しない
nach dem Fleische wandeln, sondern nach dem Geist.
〜に従い 肉(に従い) 歩か(ないで)、 そうではなくて 〜に従い 霊に(従い歩く者たちには)。
共同訳聖書:8:1 従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません。
8:4 それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に…
[Verse 2] (S1, S2, A, T, B)
Unter deinem Schirmen
あなたの庇護(直訳=傘)の下にいて
Bin ich vor den Stürmen
私は 攻撃から
Aller Feinde frei.
あらゆる 敵どもの(攻撃から) 免れる。
Laß den Satan wittern,
たとえ 悪魔が 嗅ぎつけたとしても、*
Laß den Feind erbittern,
たとえ 敵を 憤激させたとしても、
Mir steht Jesus bei.
私には おられる イエスが そばに(おられるのだ)。
Ob es itzt gleich kracht und blitzt,
もし (英語のitと同じ) たとえ 雷鳴がとどろき そして 稲妻が空を切り裂こうとも、
Ob gleich Sünd und Hölle schrecken:
もし たとえ 地獄が 恐怖におののかせようとも、
Jesus will mich decken.
イエスは 私を かばってくださる。
* "wittern"はある辞書に、人食い鬼や悪魔(Riese, Teufel)が匂いを嗅ぎつける意味となっています。
そういえば、ヘンゼルとグレーテルの魔女も、目は悪いが鼻は利くのでした。悪魔の民衆的イメージでしょうか。
[Rom. 8:2] (S1, S2, A)
Denn das Gesetz des Geistes, der da lebendig
というのは 法則 霊の(法則) すなわち まさに 命を
machet in Christo Jesu, hat mich frei gemacht
もたらす キリスト イエスにあって(命をもたらすその法則が)、 私を 自由に した
von dem Gesetz der Sünde und des Todes.
〜から 法則 死の(法則から)(自由にしたので)。
共同訳聖書:8:2キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死の法則からあなたを解放したからです。
[Verse 3] (S1, S2, A, T, B)
Trotz dem alten Drachen, (Offenbarung 12:9) Und es ward ausgeworfen der große Drache, die alte Schlange, die da heißt der Teufel und Satanas,
あらがい 年経た 竜に、 (年経た竜=悪魔の象徴) (ヨハネ黙示録)かの大いなる龍、すなはち悪魔と呼ばれ、サタンと呼ばれたる全世界をまどはす古き蛇は落とされ、
Trotz des Todes Rachen,
あらがい 死の 顎(あぎと)に、
Trotz der Furcht darzu!
あらがい 恐れに それへの(恐れに)!
Tobe, Welt, und springe,
荒れ狂え、 世よ、 そして (人を害そうとして)飛び跳ねよ、
Ich steh hier und singe
私は 立つ ここに そして 歌う
In gar sichrer Ruh.
〜の中で 全く 確かな 平安(の中で)。
Gottes Macht hält mich in acht;
神の 力が 保たれる 私を 顧慮の内に(保たれる)。
Erd und Abgrund muß verstummen,
(地獄の)深淵は 〜せねばならない 沈黙し(なければならない)、
Ob sie noch so brummen.
たとえ それらが なお そのように うなりを発し(ようとも)。
[Rom. 8:9] (S1, S2, A, T, B)
Ihr aber seid nicht fleischlich, sondern geistlich,
あなたがたは しかし 〜である (否定) 肉に属する(のではなくて)、 そうではなくて 霊に属するのだ、
so anders Gottes Geist in euch wohnet.
もし〜ならば 神の 霊が あなたがたの中に やどっている(ならば)。
Wer aber Christi Geist nicht hat, der ist nicht sein.
〜の者は しかし キリストの 霊を 持たない、 その人は 〜である (否定) 彼(キリスト)のもの(ではない)。
共同訳聖書:8:9神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。
キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。
[Verse 4] (S, A, T, B)
Weg mit (=away with) allen Schätzen!
〜を追い払え 全ての 富を!
Du bist mein Ergötzen,
あなたこそが 〜である 私の 喜び(であり)、
Jesu, meine Lust!
イエスよ、 私の 楽しみ(です)!
Weg ihr eitlen Ehren,
退け おまえたち うわべだけの 栄光よ、
Ich mag euch nicht hören,
私は 〜したい おまえたちに (否定) 耳を傾け(たくもない)、
Bleibt mir unbewußt!
〜のままであれ 私にとって 知らない(もののままであれ)!
Elend, Not, Kreuz, Schmach und Tod
悲惨、 苦悩、 十字架、 恥辱 そして 死は
Soll mich, ob ich viel muß leiden,
決して 私を、 たとえ 私が しばしば 〜しなければならない 耐え忍ば(なければならないとしても)、
Nicht von Jesu scheiden.
(否定) 〜から イエス(から) 離れさせる(ことは決してない)。
[Rom. 8:10] (A, T, B)
So aber Christus in euch ist, so ist der Leib
〜ならば ところで キリストが あなたがたのうちに おられる(ならば)、 そこで 〜である 肉体は
zwar tot um der Sünde willen; der Geist aber
確かに(〜ではあるが) 死んでいる 〜のために(um ... willen) 罪の(ために死んでいるが) 霊は しかし
ist das Leben um der Gerechtigkeit willen.
〜である 〜のために 義(のために命となっている)
共同訳聖書:8:10キリストがあなたがたの内におられるならば、体は罪によって死んでいても、
”霊”は義によって命となっています。
[Verse 5] (S1, S2, A, T)
Gute Nacht, o Wesen,
さようなら、 おお (以下のような)存在よ、
Das die Welt erlesen,
(関係代名詞) この世を 選び取った(ところの)、
Mir gefällst du nicht.
私は 喜ぶ おまえを(喜ばない)。
Gute Nacht, ihr Sünden,
さようなら、 おまえたち (もろもろの)罪よ、
Bleibet weit dahinten,
ひかえておれ 遠く 後ろの方に、
Kommt nicht mehr ans Licht!
来るな もはや 〜の近くに 光(に近づくな)!
Gute Nacht, du Stolz und Pracht!
さようなら、 おまえ 尊大 そして 虚飾よ!
Dir sei ganz, du Lasterleben,
おまえには あれ 徹底して、 おまえ 悪徳の生活よ、
Gute Nacht gegeben.
訣別が 与えられて(あれ)。
[Rom. 8:11] (S1, S2, A, T, B)
So nun der Geist des, der Jesum von den Toten
〜ならば さて 霊が その方の(霊が)、 (関係代名詞) イエスを 〜から 死(から)
auferwecket hat, in euch wohnet, so wird auch derselbige,
復活させ た(その方の霊が)、 内に あなたがたの(内に) 宿っている(ならば)、 〜でしょう また 同じ方は、
der Christum von den Toten auferwecket hat, eure sterbliche
(関係代名詞) キリストを 〜から 死(から) 復活させ た(同じ方はまた)、 あなたがたの 死すべき
Leiber lebendig machen um des willen,
肉体をも 生かして くださる(でしょう) 〜のために(um ... willen) その(daß以下の理由)のために
daß sein Geist in euch wohnet.
〜という 彼の 霊が 〜内に あなたがたの(内に) 宿っている(という理由のために)。
共同訳聖書:8:11もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、
キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、
あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。
[Verse 6] (S, A, T, B)
Weicht, ihr Trauergeister,
退け、 おまえたち 悲しみの亡霊どもよ、
Denn mein Freudenmeister,
〜だから 私の 喜びの主、
Jesus, tritt herein.
イエスが、 来られる ここに入って(来られるのだから)。
Denen, die Gott lieben,
その者たちには、 (関係代名詞) 神を 愛する(者たちには)、
Muß auch ihr Betrüben
〜に違いない 〜でさえも その 悲嘆(でさえも)
Lauter Zucker sein.
まじりけのない 砂糖(英 suger) となる(に違いない)。
Duld* ich schon hier Spott und Hohn,
耐え忍ぶ 私は 確かに 嘲笑 侮辱(を耐え忍んでいるが)、
Dennoch bleibst du auch im Leide,
それでもなお あくまでも〜であり続ける あなたは 〜でさえも その憂いの中(でさえも)、
Jesu, meine Freude.
イエスよ、 (あくまでも)私の 喜び(であり続ける)。
*CDでは最後の"d"を濁って発音しているようだが、本来は"dulde"で、音節数の都合で最後の"e"略したもの。